2023年10月07日

子供の頃、我が家の茶の間は裏庭に面して戸が全部開け放せる造りだった。

その裏庭にほぼ毎日、昼と夜、(たまに朝も)三毛猫がやってきた。

ちょうどご飯を食べる時間になると、どこからともなくやってきて、ちょこんと座って何かを貰うのを待っている。

本当に、毎日毎日やって来た。

どこの猫なのか誰も知らなかったが、あまりにも毎日やってくるので、家の者全員いつの間にか自分の家の猫なのでは?と思っていて、祖父が「サン」と命名して「サン、、、サン、、、」と呼んでいた。(三毛猫→さんけ猫→サン)

ところがある時から突然やってこなくなり、みんな「どうしたんだろう?」と心配していた。

が、、、その時猫の正体が判明した。

隣のおばさんから「うちの猫が子供を産んだ」という話を祖母が聞いてきて、その時初めて隣の家に猫がいることを知って、よくよく聞いたら毎日やってくる三毛猫のサンが隣の猫だと分かった。

田舎のこと、隣と言っても500メートルは離れているから猫がいるなんて知らなかったのだ。

そしてサンが突然来なくなったのは子育てで忙しくしてたからだと分かった。

そしてそして、我が家で「サン」と呼んでた猫の本当の名前は「たま」だか「たまこ」かどっちかだった。

それを聞いた我が家の反応は
「え〜〜〜!たま?絶対『サン』だよ、だって『サン』って呼んだよってくるモン!」

そりゃそうだ、呼ぶときは必ず何かをやっていたから。

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