昭和家電「洗濯機」2021年05月03日

我が家に初めて洗濯機がやってきたのは、多分東京オリンピック後の昭和40年頃だったと思います。

ある日、農協の人が家にやってきて、トラックから洗濯機を下ろして、勝手に置いていきました。
応対していた祖父が「そんなもん買えんから、持って帰ってくれ」と言うのに、
「まぁ、そう言わないで、置いてくから、とにかく一度使ってみて!」
「買えん、買えん!持って帰ってくれ!」
「まぁ、まぁ、とにかく置いとくから、、、、」と逃げるように帰って行きました。
殆ど押し売り状態です。
思えば、当時の農協は農家には相当強気だったのですね。
そんなわけで、我が家にポツンと残された洗濯機は1週間ほど眺めていたものの、結局有れば使うことになり、(農協の人の思惑通り)玄関土間の片隅に置かれたのでした。

その洗濯機は洗った後、横に絞るためのローラーが付いていました。
それまで洗った衣類は手で絞ってたので、完全には絞りきれず干した時にしずくがポタポタ落ちるのですが、ローラーの間に挟んでハンドルを回すとよく絞れました。が、スルメの様にぺったんこになって出てくるのでかなりシワシワになりました。また生地の厚い物はローラーに挟めなかった様に思います。

それから何年かして二層式洗濯機が出てきました。
その頃には洗濯機はどこの家庭にも必需品になっていて、脱水機能が付いた二層式洗濯機は瞬く間に普及していきました。
ローラー式絞り機洗濯機はその後しばらくは雑巾絞りとかに使ってたものの、ローラーのゴムの劣化で使えなくなり、本当にお役御免になってしまいました。

ローラー式絞り機洗濯機知ってるなんて、私って古いなぁ、、、

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