冬の備蓄食材2021年02月15日

昔は今と違って、スーパーマーケットなんて無かったし、
冬になる前には、冬の間に食べる食材を備蓄するのが当たり前でした。

春に採れる山菜は塩漬けや糠漬けにして保存します。
夏に採れるナスや芋茎は干し野菜にし、一斗缶いっぱいにしておきます。
そして秋には採れた大根で大樽に沢庵漬けを作ります。
さつま芋や、里芋などは生のまま籾殻の中に入れて保存します。
大根は土の中に埋めるので、大雪になると、掘り起こす作業もなかなか大変でした。

我が家はそれでも平地だったので、10〜20分も歩いてお店に行けば、お魚や肉も買うことが出来たのですが、それこそ、山間部に住んでいる方々は、大雪になると道が閉ざされ陸の孤島になります。
子供の頃(昭和30〜40年代)聞いた話を思い出すと、山に住んでる方達は、雪の降る前になると村の人数人で町まで買い出しに出て、日持ちのする魚の干物や日用品などを大量に買い、大きな荷物を背中に背負い、歩いて帰っていったそうです。

今なら、どんな山間部でも綺麗に道路が整備され、車さえあれば、買い物には不自由しなくなってますが、昔は車を持っている家が少なかったし、車が通れるような道路もまだありませんでした。
どこへ行くのも歩きですから、買い出しは1日仕事だった事でしょう。

山間部の集落の方々は雪が降ると、毎年陸の孤島になるのは必至でしたが、知恵と努力でたくましく生活されてました。
山菜や、ジビエなど、料理方法もよくご存知だと母が言っていたのを思い出します。

昔は本当にそんな生活が当たり前だったのです。

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